季節とともに楽しむ和菓子
幸福堂のお餅は滋賀県産の羽二重糯を杵つき製法で丹念に搗いたお餅です。
きめが細かく、こしも強く、よく伸び、お餅本来のお味を堪能していただけます。
丸い小餅以外に、棒餅(つきたての餅を棒状にまとめて整えたもの)には、黒豆餅・うる餅・えび餅・あわ餅・よもぎ餅・しろ餅等も人気です。
また、鏡餅は職人の手で一つ一つ丸め、形を整えた手もみ鏡餅と、日持ちのするパック鏡餅があります。
その他、12ヶ月お世話になる御手洗いには十二の餅、水回りや机などちょっとした場所に感謝の意味をこめてお供えする星付さん等もあります。
お正月にお鏡さんを飾るのは、お迎えした新年の神様である年神様の依り代とするためです。鏡開きをして魂の宿ったお餅をいただくことにより、年神様の運気をわけてもらい、無病息災を願うという意味があります。
鏡開きは1月11日に行われるのが一般的です。
それは年神様のいらっしゃる1月7日までを松の内と言い、その松の内が明けた1月11日に行うのが習慣になっています。
また京都では1月4日・関西では15日や20日に行われる地域もあります。
新春を祝う京都伝統の和菓子の一つです。
求肥(ぎゅうひ)という甘味のある柔らかいお餅で、味噌餡と甘く煮たごぼうを包んだお菓子です。
幸福堂では、白味噌の餡に山椒を練りこみ独特の風味のある味噌餡に仕上げています。
「花びら餅」は平安時代に新年の行事として行われていた「歯固めの儀式」(長寿を願って塩漬けの鮎などの堅いものを食べていた)が由来です。
その後、鮎がごぼうに変わり味噌餡とともに餅で包まれる形となりました。明治時代になり裏千家が初釜の時に用いるようになり、新春のお菓子として広がったといわれています。
「松・竹・梅や鶴・亀」など、新春のお祝いを彩る上生菓子です。
年始の挨拶の手土産やお客様をお迎えするお茶うけ、お寺や神社の行事などに喜んでいただいています。(幸福堂では一年を通して、その季節ごとの上生菓子を数種類販売しております)
年始の挨拶に手土産を持参する習慣は、もともと新しい年の神様「年神様」をお迎えして祀る神棚や、 仏壇にお供え物を持参したことから始まったといわれています。